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第112話

「ほんなら、今日どないする?」 「昨日は手あたり次第だったからなぁ」 3限と4限の間。お昼休みに決めていては遅いのでこの短い休憩時間に策を練る。 初日だった昨日は各自バラバラにサインをもらいに行って、まあそれでもいいけど寂しかったなと言うのがみんなの感想。だから今日はどうするかなぁ…と持ち掛け話し合ってる最中。 「僕もその会に入っていいかい?」 突然の声に弾みやがる心拍数でそこを見ると委員長だった。 驚かせないでよね!こっちは体痛いは蚤の心臓だはでいつ止まってもおかしくないのよ! 急な出来事に俺の中のおねえもうるさくなる。 「委員長も寂しかったんだ?」 「それは違うよ、羽葉君」 「違うの?」 「全然違うよ、津次君」 陽向のそれに分かっていないね。言いたそうにしていた。でも、俺も惺士たちも分かりそうにない。 「君たち、本当に残念。思わないかい?」 「何をだよ」 「なにって小城君、彼は生徒会の役員なんだよ?」 ちょっとムッとする惺士初めて見た。陽向同様いっつもにこにこしてるイメージだったのに。なんか新鮮だ。けど、彼と大翔を指して言ったことにハッとなって感動どころじゃなくなった。 「せや。俺は役員やけど、それがなんや?」 「彼らのサイン、欲しくないのかい?僕は是非いただきたくて、君たちに声を掛けたんだけど」 「「……確かに」」 「なんや2人して。ほんなら今日の昼に行こか!」 決定したところでチャイムが鳴り、委員長と哉芽が席に戻る中、俺と惺士で再度感動してた。 「すげえ盲点だったは」 「わかる!だって大翔って生徒会って感じしないじゃん!」 「ゆうたな玲音!本体をまた指紋でテカテカにしたらああ!!」 「うおいっ!やめっ!やめろっ、いたたっ」 激しい動きをさせるんじゃない!!体に響くんだよ!! 「玲音、やっぱり昨日何かあったんじゃ…」 「んえっ?何もないって陽向!大翔が眼鏡を粗末に触るから体に響くだけ!」 「えっ、玲音、眼鏡と繋がってるの…?」 いや!マジに取らないで陽向!って言いたいのにタイミングゥゥ!! 今日は来るの早いから!マジこれで陽向の心配症に拍車掛かったらお前の所為にするからなツッキーよお!! でもって今日の明け方、自室に帰ったら心配で目が覚めたらしい陽向に昨日はどうしたのかずっと問い詰められました。ホームルーム始まるまでですずっとです。

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