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第130話

「んく、はっぅむっ!?」 何度か喉に流れてくるものを飲み込んで、でも飲み込み切れず口から流れ顎を伝い離れたと思ったら交代に指が口の中に入ってきて舌を挟んで外に引っ張り出され前後にぬるぬる動く。 背中がくすぐったいような何かに縋りたい感覚に陥るけど服はないし自分の手をギュッと握るしかできなかった。 「は、ぁぁ、…」 「こんなんで息上げてる奴がビッチとか、ウケんな」 「ぅぇ…こぇ、やぁら」 じわと目の前が揺らぎ浴槽に入ってもいないのに体が熱いし息苦しくて頭もぼんやりしてきた。 「じゃあお前の唾液でべちゃべちゃになった指止めて、どうする?」 「きふぁ、いぃぉ…」 「ふっ、やっぱビッチかもな」 なんか笑ってたような気がするけど言った通りに指を止め、外に出てた舌を吸われ口内に招かれながら唇は俺のに触れた。ちゅくり、ぴちゃぴちゃ反響するそれにまた体が熱くなって、流れる汗にも肌がビクつき、口から溢れた唾液を拭うよう喉に触れた指にも反応した。 「ぁ!はぁ…はぁ…」 「どうしたんだよ、やけに敏感じゃねぇか」 「は…な、に…?」 「いつもよりエロいって言ってんだよ、ばぁか」 「んンゥ」 優しく耳に残る声がして、そしたら何回目か忘れたキスがまた降ってきて舌を伸ばす。 多少屈んでくれてるとは言え身長差はそこまで補えなくて止む負えずキスを中断し寄りかかるように腕を掴む。気付いたのかこっちと手を引かれ浴槽の縁に腰かけた上に招かれ腰を抱かれた。 「これで少しはいいだろ」 「ぅん…?」 「素直だな――っ!」 何か耳に入ってくるけど理解できなくて、目の前にある赤く艶めくそれが動いてて、凄く綺麗で柔らかそう…ってことをぼんやり考えていたし、本当に柔らかいしあったかかった。

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