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第133話※

ただ呼吸するだけでも肌が敏感になっていてツラいのに相手とはまだ中で触れていて、イッたのに熱くて、震えも治まらない。 「れおん」 「っ、ふ…」 お願いだから動かないで喋らないでじっとしてて。やっと閉じているのに今にも口が開いてあらぬ声が出そうなくらい体が過敏になってる。それなのに俺にはお構いなしで体をゆるりと起こし見下ろしてきて、触れて来る。 「は…鳥肌たってる。んなに良かったか?」 「んっ、ンふ……」 「手、どけろよ。なあ、気持ちイイ声、聞かせろ」 汗と精液でいっぱいの体を舐めるより丁寧に撫でられ口に被せる手の隙間から息が漏れ、力なんて入ってないから乗せていただけのそれは簡単に剥がされてしまう。 もうヤダ… 「ぁっヤ、ダ…」 「なにがイヤだって?こんなに乳首立たせといて」 「んぁぁっ」 「気持ちイイな、れおん」 「あっ、あっ!んっんぅっ…」 乳首を弄られながら顔が寄ってきて、ぼやけた視界が輪郭を取り戻す。勝手に口から出る声はイヤで、気持ちいいのかどうかも良く分からなくなってて、でも近づいた相手が髪の先まで汗を伝わせる程必死だったのが見えた瞬間そんなことどうでも良くなった。 人のこと言えないじゃん。て無性に笑えた。 最も、声を出せる体力なんて残ってないから思うだけなんだけど。 「ふ、んちゅっ」 舌を吸って吸われて、なんて激しいものじゃなく、お互いの中を舐め合い舌を交差して唇を食んで… 擽ったい行為に何か掴みたくなって、そしたら片手を重ねられ指の隙間に自分の指を差し込んで握る。 「んぅ、ふ…ぁ、ふ…」 「れ、お…」 「じゅぅ、ぁ、ンんッ…!」 親指でいい子いいこと胸を撫でるだけだったのに、まだ挿入したままなのを思い出したのかゆるゆる腰を動かし始め、弱い電流をずーっと流されてるみたいにビクビク体が震え胸が反り上がる。 「はっ」 「ぷは。ぁぁっ…アッ、んぁぁ…」 「今度はじっくり攻めてやるよ」 「あぁっ!」 チュッと突き出した胸に吸い付かれ繋いでた手に力が篭った。 ××× いつだって夜は長い

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