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第134話
午前の授業が終わった途端クラスの半分くらいがサインクダサインでいなくなり、俺はと言えばやっぱり首が痛い…変な寝方してたかな…?なんて手で揉んでた。そしたら大翔がなんや玲音、今日はご機嫌やな?と言ってくる。
「え?いつもと変わんないけど?」
もしかして、大翔の生まれところでは首を揉むと上機嫌だと認識するとか?
いやいやまさか。でももしかしたら…
空腹で良く分からない方向に思考は進んでいく。それに今はご飯なに食べようとも思ってるから逆にご機嫌は斜めですが…ハッ!やっぱり首を揉むとって言うのが本当だとか。
「なんだ?どうした?」
教科書を片付けて丁度振り向いた惺士と目が合って、なんでもない。と返して大翔に向き直る。
「鼻歌うととったで」
「え、いつ?」
「今や。気ぃついとらんかったん?」
「まったく!と言うか早く食堂行こうよ!お腹空いた」
「せやね。今日は何頼もか?あ、サインの紙も忘れんようにな!」
言われ鞄から出して、見えた名前に思わず笑ってしまった。
そしたら、今度はどうしたんだよ?また惺士に聞かれだから何でもないってぇ。紙を握るように掴み扉近くにいた大翔に駆け寄る。
陽向には紙の方を見られてて、道中でこそっと耳打ちされてしまった。
「生徒会長さんと、ジャンケンしたんだね」
「あ、え…なんで…」
「みんなで行った時、玲音、会長さんとしてなかったでしょ?もしかして、昨日貰ったの?」
「見てたんだ。でも、大翔たちにはいつ貰ったかは内緒で。恥ずかしいから」
「言わない!」
っ!マジ仕草も天使なんだけど。両手で口隠して言わないってなに?あざとい?ワザとじゃないし似合ってるからいいんだよ!マジこの天使地上にいていいの?なんなの?地上の視察?訓練?地上に舞い降りし天使だからなんでもいいや!
あ、待てよ。だから潤冬さんとジャンケンしてなかったとか昨日とかって観察力があるのか。
「はぁぁ…でも俺の癒しは陽向だよぉ…」
「ふふ、玲音は面白いね」
久々にリア充満喫してたから、近くの強い視線になんて気付けなかった。
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