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第145話

また躊躇いもなく俺から見て右の扉に鍵を差し込んで開けると、そこはそこだった。 「ここ!ここって!」 「うっせぇな…ここだ。分かったら静かにしろ」 「はぁい、わっ!?」 安心させた途端奈落に突き落とす如く後ろにポイと投げられ、え!嘘しぬっ!みんなごめんなさい!生命の危機に目を瞑ろうとした矢先めちゃくちゃ柔らかい床と天国ではなく天井にご対面した。 取り敢えず生きておりますか?現在の俺。動いたら即別世界に行けるんじゃないでしょうか。生きておりますか?未来の俺。まだ大丈夫だ。だからじっとしていろ、過去の俺。 パニック通り過ぎて逆に冷静で、周りも見れずお腹撫で欲しい動物みたいな格好のまま動けもしない。もう落ち着きすぎてるから。逆に。逆にね? 「なにしてんだ?」 「ギャー!動いたら死ぬ!!」 「は?」 俺の横になんでか座りギシッと言う音と共に斜めに傾く体。もう叫ぶしかなくて、でも暫くしても何も起きそうにはなかった。どういうことだ…? 恐るおそる頭を上げて周りを見るけど変化はない。何もなさそうだ。 「はぁ、生きてる」 「お前、もしかして変な薬打たれたんじゃ…」 「打たれてませ、ひぁっ!」 「……」 「………」 何故か急にお腹に手を当て擦られ、一気にさっきまでのことを思い出したし声でたし脊髄反射で体がビクついた。自分でもビックリしたし触って来た相手もこうなると思っていなかったようで、2人して目ん玉丸くして暫く見つめ合った。 さっき後ろだけだったから腰の辺りが重い…… ワイシャツも変に濡れて体に張り付き痒いような気持ち悪さがあり、でも動いたら勝手に声が出そうなくらい肌がまた敏感になってた。 「じゅんとさ、たすけて…」 「あぁ、どうすればいいんだ?」 「ンッッ!こっち、イかせてくれなくて…だから、イかせてほし」 「えっろ。それならさっきまで何されてたわけ?ちゃんと言えたらち●こでイかせてやるよ」 恵とはまた違うドSの目をした潤冬さんにあ、やっぱり俺死んだは。と舌を噛みたい気持ちでいっぱいになった。 ××× 勇者はやっぱりいない。

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