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第160話
「ホワーイ?どうして名前を知っているのか。ぼくちゃん、もしかして」
「あっ」
マズい。
顔に出てしまう彼を見て、続けようと開いた口は静かに閉じられた。何を察したのかは分からないが笑みだけは更に深くなった。
心拍数ヤバい。この後何されるか不安でたまらない。だってこう言ういきなり現れる系狐目ってだいたい一筋縄ではいかないじゃん。でも何も言わなかったし怖い人じゃ……いやいやいや!現在進行形ingで首にヒヤッとするこれ絶対刃物じゃんを当てられてるから。
ヤバい人だから。
「ネイム?ぼくちゃん、名前は?」
「え、あ……羽葉 玲音です」
「ふーん。俺、龍日 」
「龍日、さん?」
「ジョーイ?ぼくちゃん、ここは楽しい?」
え。自己紹介は何だったの?俺の名前はぼくちゃんで定着したの?と言うかさっきふーんって言った?英単語先に言うのは絶対じゃないの?自分に甘いタイプなの?なにこの人ヤバいの?個性強すぎて着いて行けんて……
思うも無視をしていてはこの状況は変わらず、楽しいです。と返した。
「サーッド。楽しいは良くない。ぼくちゃんが一番知ってる。鳥肌、冷や汗、恐怖をもっと」
「……」
マジでヤバい人だ。俺の話何も聞いてない。マズいって、この状況打破出来ない。一か八か、アクション漫画で読んだアレをしてみるしかない!一回してみたかったとかそう言う理由じゃないから。断じて違うから。
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