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第179話

「きょうさ――」 「ねぇ、れお―――」 「「あっ」」 「ふふ」 「あ、ははは」 声が重なって目が合って照れちゃって。 なにこの相互フォローみたいな……違うは、相片思いみたいに初心な展開照れる。 いや、俺はちゃんとした質問があるのであって照れてる場合じゃない。いやいやそしたら暁胡さんはなんで俺の名を……は!本当に片思いなのか?? お、お付き合いなんてとんでも展開になれたら俺の人生超絶ハッピーエンドなわけだけど、落ち着け俺。こんげめんこい人さもっておではええがあんでの人は苦労しんでねっが?んでも幸せなんだが?ねねなばまんでええこどねんでねが?いっぺんよおはなさんばなんねな。 「玲音?」 「んだば暁胡さんおでなんがやめだほがえ」 「え、何語…?」 「え……あっ!すみません!なんでか田舎もんが急に!!なんでもないです!」 「玲音は、田舎もん?なの?」 やばばば。さっきとは違う意味で暁胡さんが混乱してるマズい俺の所為だけど軌道修正しないと! 「そうだ。それより玲音、さっきはなんて言おうとしていたの?」 先手を取られた!流石副会長だ!軌道修正はお手の物ですね!でも俺の話はもうどうでも良いので流しちゃってください。 でもって俺に愛の告白をお願いします。想像だけでお腹はいっぱいですが直接聞いて頭パーンで鼻血ビシャバ―でドッカーンなりたいので。もちろん返事はお願いしますイエスウィ是はいです。 「あの、俺の話はもういいので暁胡さんどうぞ」 「いいの?それなら遠慮なく」 「はい」 ごくん。 もの凄い大きい音で生唾飲んだ音が体に響いた。分かっていても心臓がドキドキするしもう頭パーンなる。 「玲音……」 「はい」 「夕ご飯の途中で連れて来たから、お腹空いたよね?ごめんね。一緒に食べよっか」 「はいお願いします!……え、夕ご飯?」 「うん。あ、もしいやだったら部屋に軽食持って行って貰うから言って」 少し寂しそうに見ている暁胡さんに断ることなんて出来ず、いや断る選択肢なんてないんだけど。 「一緒にご飯食べましょう!」 「うん、食べようね」 目じりを赤くして笑う暁胡さんはさっきとは少し違い、未亡人感はどこにもなかった。 ××× 副会長ルート、開放?

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