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第185話

お風呂貸してる間に今度こそ寝落ちでフィーバーだぜ!イェイイェイッ!と、思っていた時期が、俺にもありました。 気付けば朝、小鳥がチュンチュン窓の外で囀りあぁなんて清々しい朝なんだ。希望の朝じゃないか。体を起こして喜びに胸を広げ、ん―っと背伸びし青空を仰ぐ。昨日のことは夢だ。だってまさかあの人がいるわけない。そうだよ!夢だったんだ!でも体は何故か怠く腰も痛い。 いやいやまさか。首を振り何もないだろう横を…… 「ダメだ――!全っ然眠気が来ない!ギンギラギンだよマッチさん!早く寝ないと暁胡さん戻って来ちゃうのに!!眠れないようぐぅ――!!」 枕に顔を埋めて悶え叫んでいたらガチャとドアの開く音が後ろから聞こえた。予定ではスヤァと何事もなかったように俺は眠っていて、それに少し戸惑う暁胡さんが恥ずかしそうに小声で今だけ隣で寝させて。と言いベッドに入りそのまま朝を迎える筈だったのに! 眠気が来なくてドタバタしてたら戻って来ちゃった!早いよ暁胡さん!! 「お風呂ありがとう。長居して、ごめんね」 「……ひゃああ!ほこほこ天使様が舞い戻って来たあああ!!今夜は眠らせないぞ斬り、自爆!」 「え?」 「あっ!いえっ、その、なんでもなくてですね……」 ピンパニ回避の為にズリと後ずさるけど強敵はなんの障害も躊躇いもなくほこほこの体で近づいて来る。 わわわっ!めっちゃ良い匂いもするんだけどなにこれどうすんの!?お風呂入らせるとかやる気満々かよっ!なんのやる気だよ! 「ねぇ玲音」 「えっ!あ、はいっ」 「ふふふ、声、裏返ってるよ。どうしたの?」 「うひゃっ!?これはそのなんといいますかその!あの!」 ギシッとBのL的ヤバい音がベッドから鳴り急に心拍数がヤバくなって、これは俺が狼になるのも仕方ないと言いますか暁胡さんワザとですかと変に冷静な頭が言葉を連ね脳内は文字で一杯だ。 押し倒すしかない! 手を伸ばそうとしたらもう一度、ねぇ玲音。今度はさっきよりも落ち着いた声で呼ばれた。 「はいっ、な、なんでしょう」 「さっき呼んだのは……いえ、似ている名前の人は大勢いるよね」 「あ…はい…はぃ……」 逸らされた顔にこれ以上の会話はなくなり、背中に隙間の出来た布団の中は、少しだけ寒く感じた。 暁胡さんは翌朝早くに自室に戻ると言っていた。 ××× 副会長ルート、開放ならず

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