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優しさでコーティングした独占欲
【継side】
「……なんだよその顔」
「いや、別に…」
体育館から教室に戻る途中、戸川や倉留に挟まれながらじゃれついてる大介を後ろから眺めていたジャスティンの顔。笑える。ぶすっとして頬膨らませて、明らかに不機嫌丸出しの顔。
「なんか、継が妬いてる時の顔と同じだね」
「っ!!」
「ぶはっ、言われてやんの!」
「Zip it!」
親指と人差し指で唇をなぞるジャスティン。マジ笑える。
こいつ、独占欲丸出しじゃん。ま、オレもそうだからあんま人の事言えないけど。
けど、それとこれとは別。こんな面白いもん見逃せないっつーの。からかってやろ。
「さーて、ぼっちなんか置いてオレらはさっさと戻るぞ、創」
「わっ、継?」
創の腰に手を充てて掻っ攫うように引き寄せる。わざとジャスティンから見えるように、創の頬にちゅーしてやった。
そのまま創の手を引いて走り出すと、後ろから大介の声が聞こえてきた。あいつら、いつまであんな初々しいんだかな…
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Zip it
お口にチャック→黙れ小僧!!!!
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