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決戦は金曜日

【大介side】 朝起きて、固まった。 いや、なんでこいつと一緒に寝てんの?つーかなんで抱きしめられてんの俺? 「おい、起きろ、離せ、どけ」 ぐいっと腕を退かそうとして失敗。更に力が強くなって苦しい。 くそっ、なんなんだよ… こいつに抱きしめられてんのに慣れて来た俺も、なんなんだよ… 「おいジャスティン、マジで起きろよ。嫌いになんぞ?」 「だっ、だめだっ!」 「起きてんじゃねーか!」 がばっと飛び起きたジャスティンが、俺をぎゅうぎゅうに締め付けてくる。苦しい。でもイヤじゃない。なんだよこれ… とりあえずぐぐっと胸を押してその顔を見上げる。 「…おは」 「グッモーニン、ダイスケ」 ちゅっと頬にキスされる。まあ向こうの習慣なんだろうし、止めろとも言えないよな。今は二人しかいないし、別にいいよな………うん、挨拶は大事だしな、うん。 そういや双子もやってた気がする。 うん、やっぱ挨拶だ。 「おはよ、大ちゃんにジャスティン。ご飯出来てるよ?」 「んー、さんきゅ」 リビングに行くと、創が焼いてくれたトーストのいい匂いがしていた。牛乳もある。 昨日の残りだけど、と言いながら、サラダと目玉焼きも置いてくれた。 ちなみに継のだけスクランブルエッグ。しかもちょっと甘いやつ。ほんと甘いよな。 「いっただっきまーす!」 「はい、どうぞ」 お決まりの挨拶をする二人が、なんだか可愛いかもしれないとか思った。 さて、冷めないうちに俺も貰おうかな。

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