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決戦は金曜日

【創side】 「ぃよおっしお前ら!絶対優勝すんぞぉおおっ!!」 「おっしゃーっ!」 教室でのSHRでは菅原先生がみんなの士気を高める。継も例外なくやる気満々で、いつもよりカッコ良く見えた。 各種目の優勝クラスにはそれぞれ賞品が出て、更にMVPにはジュース1ケースが出る。 「創、ちょいちょい」 「ん、どうしたの?」 体育館へと移動しようと立ち上がった時に、継がこっちこっちと手招きする。ジャスティンと大ちゃんに先に行っててもらうよう伝え素直に教室の隅について行くと、ふわりと抱きしめてくれた。 前後の脈絡もなく突然だったけど、嬉しいからおれも背中に手を回す。 「へへっ、ちょっと充電」 「頑張ってね?」 「ん、頑張らせて」 さらりと髪を撫でられて上を向くと、にこにこ笑う継。 少しだけ背伸びをして、触れるだけのキスをしたら、拗ねたような声が降ってきた。 「……こんだけ?」 「また後でね?」 「やだ、足んない」 噛み付かれるように唇を重ねると、半ば強引に舌が入ってくる。腰をぎゅっと引き寄せられて、更に密着してしまった。 強引なくせにそれはとても優しくて、そっと舌先を絡めたりなぞったり。 「ん、ふ…ぁ、けぇ…」 「やべ…勃つかも」 「…ん、だめ、だよ…?」 軽く胸を押し返してささやかながら抵抗してみた。いつもならそのまま事に及ぶけど、さすがに今日は、ね。 唇を軽く舐められて、最後にそっと触れ合った。 「絶対優勝するから」 「うん、応援してるね」 頑張って、と気持ちを込めて、その指先に唇を寄せた。

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