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決戦は金曜日

「……………お前ら、囲め」 その場にいたクラスメイト全員がオレと創を取り囲む。他の奴らから見れば、クラスで円陣組んでるくらいにしか思わないだろ。 周りが二重くらいに包囲されて外が見えないのを確認すると、創の頬を両手で挟んでちゅーした。 「え、継…?」 「別にこいつらの前ならいいじゃん」 そう、このクラスの奴らはオレ達の事を特に何も気にしてない。むしろ正木みたいなのが何人もいる。 そんなこいつらの前では、何も遠慮する事はない。まあ写真撮られたりなんかはするけど、たいていベストショットを後から送信してくれたりするし、特に困る事もない。 「オレ、頑張るから」 「うん、ケガだけ気を付けてね?」 「ん、わかってる。だから…」 オレの事だけ応援して、と耳元に囁いてコートに向かった。

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