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決戦は金曜日

一試合目は楽勝だった。ポイントガードとして扱かれてる甲斐もあってか、ゲームの度に大介の動きがどんどん良くなってる。 もちろんそれだけじゃなくて、戸川や倉留の存在も大きい。 けど、一番は… 「創っ、見てた??」 「うん、お疲れ様」 ゲームが終わりすぐにサイドで見ていた創の元へ駆け寄る。 ぎゅうううっと抱き締めたら、頭を撫でてくれた。嬉しい。可愛い。なんなのこれ、この衣装の破壊力半端ない。やばい。そこらの女子とマジ比べるのも可哀想なくらいに可愛い。 こんな可愛い創がオレの事を応援してくれてると思ったら、公式戦以上に頑張れる。 「オレかっこよかった?」 「ふふ、継はいつでもカッコイイよ」 ふわりと微笑んでほっぺにちゅーしてくれる。 周りからあんな女子いたか?とか可愛いとか色んな声が聞こえるけど、全部無視した。 でもこの格好の創を他の奴に見せんのは、やっぱやだ。 「ほら、これちゃんと着ろ」 ゲーム中に応援してくれてる間は、さっき慌てて着せたジャージを脱いでいたらしく、今はその二の腕も太腿も曝しまくってて、正直困る。襲いたくなる。 傍に畳んで置いてあったジャージを着せて、しっかりとファスナーを上げた。 「ったく、どんだけ溺愛してんだよ…」 呆れたような大介の声が後ろから聞こえた。

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