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決戦は金曜日
【大介side】
「………ダイスケ」
「やらねーよ!」
何が言いたいのかよく分かったので、言われる前に釘を刺す。俺はいくらこいつが喜ぶとかやる気出すとか思っても、あんな格好できない。無理。
残念だと笑いながら言うこいつの隣に座って、創が朝作ってくれたサンドイッチを頬張る。俺が好きなトマトとレタスがいっぱい入ってるやつ。
「うま…」
なんでこんな美味いんだろう?材料なんかそこらのスーパーで売ってるやつだし、特に変わったものが入ってるわけでもない。
横からジャスティンが覗いてくる。
「これ、すごい美味い」
「へえ、」
お前の何?と聞こうとした時、ジャスティンが俺の持ってるサンドイッチに食いついていた。
もぐもぐと動く口が、金髪のせいもあってなんかハムスターみたいで笑える。
周りの女子がなんだか煩かったけど、そのままみんなで食べ続けた。
あー…やっぱ美味いわ。
「…食う?」
サンドイッチを差し出すと、一瞬だけびっくりしたような顔をした後に、すぐ嬉しそうに笑って手元のパンに食い付いてきた。
さっきも思ったけど、ハムスターみたいでなんか可愛いかもしんない…周りの女子らが写真を撮る気持ちがちょっとだけ分かった気がした。
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