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まるで飢えた狼
「動いていい?オレもけっこう辛い」
「ん、もう平気」
ちゅっと唇に吸い付くと、少しだけ体を離して腰を上げる。たったそれだけの動きでさえ、創は敏感に反応してくれるから可愛い。
「継…どうしよう」
「ん、やっぱまだ痛かった?」
オレの問いかけにふるふると首を横に振る、その度にパサパサと髪がクッションに当たる。
繋いだままの手のひらに、きゅっと力が込められた。
「継に抱きしめてほしいのに、手を離したくないの、なんかもうほんとダメだね、どうしよう…」
困ったように笑う創。
あーやべえ、なんだこれ、可愛い。きゅんきゅんする。
ちょっと考えてから、じゃあ、と妥協案を出してみた。
「今は手繋ご?そんで、次はぎゅってする」
暗に一回じゃ終わらせねえよっていう意味もあるんだけど。
こくりと頷く創。可愛い。天使。
「ふ、あっ、ぁん…」
ゆっくりと引き抜いて、ゆっくりと埋める。
無意識に締め付けてるんだろうけど、すっげえ気持ちい。
「創、痛くないか?」
「ん…きもち、い」
素直に快感を伝えて、ふわりと微笑む。もうマジ天使だ。
どうしよう、可愛すぎてどうにかなりそう。
「継…おく、して?」
「…煽るなっつーの」
「ひぅ、ん…ふ、ゃ、ぁああっーーーーっ!!」
ぐっ、ぐ、と奥まで突き刺す。オレのちんこが根元まで完全に埋まった瞬間に、創の体がガクガクと痙攣しながら悲鳴みたいな声をあげて、ナカをぎゅっと締め付けた。
びゅる、と吐き出される熱いものが止まらず、中へ中へとうねり続ける。
「イッちゃった?」
「あっあっ、や、んあああ…っ!」
「はあっ、すげぇ可愛い…好き、創、大好き。ごめん、止まんね…」
伝い落ちる涙を啜り、甘い声をあげる唇を塞ぐ。舌を絡め取りながらも腰の動きは止めず、ただ無心に創を追い上げる。
実際に追い上げられてるのはオレなんだけど。だって気持ちよすぎてもうやばい、イきそう。
くぐもった吐息と喘ぎに煽られて、更に奥を目指す。
先端が創の中に当たる。
高みに上り詰める。
一つに、還る。
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