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まるで飢えた狼

「はぁ…創、中に出したの、わかる?」 「ぁ、は…わか、る…んっ、」 ぐちゅ、とわざと音が立つように抉るように動かしてやる。 いつの間にか創の脚がオレの腰をかっちりとホールドしていて、まるで逃がさないとでも言ってるみたいだった。 「継の、中にいっぱいある…」 「ん、だって我慢してたし?」 「おれも。すっごい早かった」 「はは、煽ったクセにな」 ちゅっと鎖骨に吸い付いて、そのまま創の体の上に倒れ込んだ。 相変わらず手のひらは繋がれたままで、ちんこも入ったまま。 一つに還るのが当たり前みたいに心地よくて、このまま離れたくない。 「なあ創、そろそろ抱きしめていい?」 ちらりと見上げる。 こくりと頷く創の手の甲に唇を押し付けてから、細い腰と背中に腕を差し入れてぎゅっと抱きしめた。 幸せがどんどん溢れてくる。 「継…」 「好き、創。愛してる。どんだけ好きかわかるか?」 「ふふ、ちゃんと伝わってるよ?だって、」 ゆっくりとオレの背中にも創の腕が回されて、ぎゅっと抱きしめられる。 「おれ、幸せだもん」

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