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まるで飢えた狼
足りない。
どんなに求めても、どんなにもらっても、まだまだ足りない。
満たされないんじゃなくて、もっともっと欲しい。
まるで飢えた狼みたいに、貪欲に求めるだけ。
「ひあっ!んんっ、けぇ…っ」
膝の上に乗せた創を下から何度も突き上げる。
喉元に食い付くようにして歯型を残した。
オレの背中しか縋るものがない創。ぎゅっと引き付けて、限界まで肌を合わせる。
ちり、と首筋に痛みが走った。腰の動きを一旦止めて見上げれば、艶っぽく微笑んで髪を撫でる。
「継…食べちゃいたい」
「ちんこ食いちぎる?」
「いいの?」
「嘘ですごめんなさい。創とヤれなくなるからだめ」
「えー」
えーって何えーって。可愛いんだけど。
「でもね、たまに思うんだ。継がおれの中でおれの一部になればいいのにって」
「えーと、それはいっぱい中出ししてほしいって意味で?」
「そういう意味なら中に出されるよりも飲みたいかな」
中出ししたら全部掻き出さなきゃハラ壊すし。口に出して飲み込めば、いずれ吸収されて創の一部になる。
あーまあそうだよな。たしかに。
創が髪を撫でながら、オレの顔中にちゅっと唇を押し付けてくる。しばらく好きなようにさせてやってたら、むにむにと唇を指先で撫で始めた。
「そぉ?」
「…けど、継がイく時はおれの中がいいなあとか、矛盾してるよね」
なんだそれ。
それって結局オレと繋がったままでいたいって事じゃん。なんだよそれマジ可愛いんだけど。
「創、」
「え?…んっ、」
薄く開いた唇の隙間に舌を捩じ込んで、創の口内を嬲るようにじっくりと味わう。
創の舌を付け根部分から擦りあげると、びくびくと中が締まる。
「はあっ、創のナカ、きゅうってなってる」
「んっ、や…」
創の体重で奥まで入ったちんこを、深いところから何度も突き上げる。ぎゅっと抱きしめてやれば、創もオレを抱きしめてくれる。
耳元で響く創の声が心地いい。
「創…もっと啼いて」
「んぁあっ、やっあっ、ぉく…あたって、んんっ!」
「はっ、気持ちい?」
「あっだめ、ゃんっ!」
少しだけ創の体を浮かせるように脚を持ち上げて、入り口近くで小刻みに出し入れする。創が感じるとこ。
ぐりぐりと肩に額を押し付けてくるのは、超気持ちい時に創がする行動。
「気持ちいんだろ?ちゃんと言えよ」
「ふ、あっ、けぇ…気持ち、いっ!あっ、ん、もっとぉ…」
オレの言葉に素直に従って、もっとしてと強請る。
この瞬間が、たまらなく可愛い。
めちゃくちゃにしてやりたい。
オレの事しか考えられないように。
「んんっ、継、けぃ…っ!」
だらだらと先走りを垂らす創のちんこを下から扱く。脇腹を指先でなぞれば、更にきゅうきゅうと締め付けてきた。
ぱんぱんに張り詰めていて、もう限界が近いんだって訴える。それはオレも同じなんだけど、ちょっとでも創にかっこいいとこ見せたいじゃん?
「創、どうしてほしい?」
「あ…もぉ、いきたい、けぇと、ん…一緒、にぃ…っ」
何これ可愛すぎる。ちんこドクドクしてる。やばい。
はむ、と耳たぶに食いつかれる。一緒がいい、なんて吐息交じりに囁かれて、理性なんてその瞬間どっかに飛んでった。
「創、可愛い…好き」
「んあっ、あ…けぇ、ふ、んんっ」
がくがくと揺さぶって、がむしゃらに突き上げる。
前立腺を掠めるようにして奥を目指せば、動けないくらいに締め付けてきた。
「ひんっ、ゃあああっ、けえっ!あっんんっ!」
「っ、創、愛してる…イけよ」
ちんこの先端部分の窪みに爪を立てて、同時に最奥を突く。一瞬息を呑んだ創が仰け反り、中が締まる。
オレの腹に創の精液が吐き出された。熱い。
びくびくと震える体を抱きしめて、創の一部になればいいのになんて思いながら、一番奥に吐き出した。
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