278 / 507

気まぐれ、そんなとこが

【ジャスティンside】 見上げた先にある火照った頬にそっと手のひらをあてると、そこにおずおずと重ねてくる。ゆっくりと顔が近づいてきて、唇が触れた。 一瞬だけ重なった唇は、とても熱くて、でももっと欲しくて。 「…ダイスケ、もっと」 「っ、」 きゅっとその細い腰を引き寄せる。暖かな胸に顔を寄せたら、さわさわと髪を撫でてくれた。 とくとくと響くハートビート。最近聴き慣れたこの音は、ひどく心地がいい。ちょっと前まではso fastだったのが、今ではゆったりと落ち着いた速さになっている。 「暑い。離れろバカ」 ぐいっとforeheadを押されて引き剥がされる。そのままベッドに倒れ込んでしまった。 ごろごろと居心地の良い場所を探すように動いた後、ぴたりと止まってこちらを見上げてきた。 「………ん、」 ポンポンと自分の隣を叩く。それに従って並んで横になってそのさらさらな髪を梳けば、猫のように胸元に擦り寄ってきた。 こんな気まぐれなところも可愛くて愛しいとさえ思えるくらい、本当に好きなんだよ、ダイスケ。

ともだちにシェアしよう!