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気まぐれ、そんなとこが
【ジャスティンside】
見上げた先にある火照った頬にそっと手のひらをあてると、そこにおずおずと重ねてくる。ゆっくりと顔が近づいてきて、唇が触れた。
一瞬だけ重なった唇は、とても熱くて、でももっと欲しくて。
「…ダイスケ、もっと」
「っ、」
きゅっとその細い腰を引き寄せる。暖かな胸に顔を寄せたら、さわさわと髪を撫でてくれた。
とくとくと響くハートビート。最近聴き慣れたこの音は、ひどく心地がいい。ちょっと前まではso fastだったのが、今ではゆったりと落ち着いた速さになっている。
「暑い。離れろバカ」
ぐいっとforeheadを押されて引き剥がされる。そのままベッドに倒れ込んでしまった。
ごろごろと居心地の良い場所を探すように動いた後、ぴたりと止まってこちらを見上げてきた。
「………ん、」
ポンポンと自分の隣を叩く。それに従って並んで横になってそのさらさらな髪を梳けば、猫のように胸元に擦り寄ってきた。
こんな気まぐれなところも可愛くて愛しいとさえ思えるくらい、本当に好きなんだよ、ダイスケ。
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