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つい背中に爪をたてちゃうの

Oh my Got…どうしよう、どうしたらいいんだ? オレは今上半身裸で、着替えてる途中で、ダイスケがいきなり背中を触ってきて、頬を擦り寄せて脇腹から腕を回されて腹筋をさわさわしながら抱きしめられている。 どうしよう、こんな展開は全く想像していなかった。 「あ、あの…」 「うるさい。黙ってろ。あと動くな」 「…………」 ああ、どうしよう、背中に感じるダイスケの髪と吐息がくすぐったい。 左手がゆっくりと肋骨をなぞり、同時に右手で腰のあたりをそっと撫でてくる。その手のひらの動きに意識を集中させた。 脊柱に沿って指先が登って、それが肩まで辿り着いた時、背中に柔らかなものを感じた。 「…俺の、だからな」 「っ、ダイスケ??」 「うっせー、早く服着ろバカ!」 「Oooouch!」 ばちん!と乾いた音がした瞬間そこに感じた熱い痛み。思わず振り返ってみれば、既にそこにはダイスケはいなくて、少し離れたところで着替えていた。 キス、してくれた。 背中がじんじんする。 オレのtomcatはとても気まぐれで、甘えてくれたかと思えばすぐに爪を立ててくるけれど、そんなところも愛しくて堪らないんだ。

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