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双子心

【継side】 創の腰を跨いで上に乗ると、嬉しそうに微笑んで首の後ろに腕を回してくれる。 「口開けて」 「ん、…」 唇をぺろりと舐めて促すと、そっと開くそこから侵入して舌を絡めた。 舌の裏側からゆっくりと擦り上げる。後ろ髪を撫でていた手のひらがぴくぴくと揺れて、創の少し高い声が漏れた。けど、それもオレのだから。 創の吐息も声も全部オレのだから、唇の隙間から溢れないようにぴったり塞いだ。 「ぅ、んん…っ!」 既にガチガチに勃ち上がったちんこを創のに擦り付けてみた。ああ、このまま挿れちゃいたい。ダメかな? じっと創の顔を見つめてみる。うっすらと涙が滲んだ目が少し開いて、また閉じた。 首に回されていた創の手が離れて、オレの体を辿りながら腰の窪みを撫でる。 絡んだままの舌をそっと離して、唇を軽く噛んでからまたじっと見つめた。 「継…挿れて?」 「や、そうしたいけどさ…」 いくら昨夜ずっとしてたからって、いきなり挿れて創を傷付けたくないし、オレだってそのくらいの理性は残ってるつもりだ。 そんなオレの葛藤をよそに、腰を撫でていた腕がぎゅっと引き寄せてくる。 「継が欲しいんだもん」 だめ?なんて上目遣いで言われたら、一瞬で理性が遠くに吹っ飛んでいった。

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