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とろけるようなメロディー

レッスンがあった日は、創はかなり機嫌が良い。帰り道に繋いだ手を離す事なく、鼻歌交じりに歩いた。 コンビニに寄って、創の好きなプリンとチョコをカゴに入れる。というか、オレの持つカゴに創が入れる。何も言わなくても、オレが食べたいスナック菓子も入れてくれた。 並んで歩く家への帰り道は、長いようであっという間で。ガサガサと音を立てるビニール袋と創の甘い歌声を聴きながら、その繋いだ指先に口付けた。 「ふふっ、ご機嫌だね、継?」 「創が機嫌良いからな」 玄関のドアを開けて中に入り、鍵をかけたドアに創の背中を押し付ける。そっと耳の後ろに手のひらを這わせて、唇を重ねた。 すぐに受け入れてくれるそこから舌を突っ込んで、創のと絡める。鼻から抜けるような甘い声が、まるで創が奏でるピアノみたいに頭がとろけそうだった。 「んっ…ふ、んん…っ」 「はあっ、マジで可愛いなもう…」 ゆっくりと唇を離せば、とろんとした瞳で見上げてくる。 もう、マジでやばい。可愛い。喰いたい。

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