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愛は誰にも止められない

【継side】 「なあ創、したい」 白い首筋に舌を這わせながら、わざとそう尋ねてみた。イヤだなんて言うはずないのを知っていて聞くなんて、ほんとズルいよなオレって。 オレの髪を撫でた創が、そのまま髪に唇を寄せる。 「テスト勉強は?」 「あとで」 「ご飯は?」 「あとで」 あー、可愛い。白い肌に点々と紅い跡がついて、オレのだって主張してやった。 このままここで創と一つになりたいけど、創がキツイのはいやだ。制服汚したら怒られるし。 「創、風呂行こう」 「ん…」 躊躇いなく両腕を差し出してきたので、そのまま抱き上げて顔を覗き込む。相変わらずとろんとした瞳が見上げてきた。可愛い。 脱衣所まで創を運んで、ゆっくりと下ろす。シャツのボタンを外してやったら、創もオレのシャツを脱がせてくれた。 さて、今日はどうやって愛してやろうかな。 ちゃぷん。 ぬるめに張ったバスタブのお湯が揺れる。後ろから創の細い腰を抱いて、うなじに唇を押し付けた。 「んっ、くすぐったい…」 「ダメ?」 「…じゃないけど」 オレのちんこは完勃ち状態で、ぐいぐいと創に押し付けてるだけ。さっきから創の脇腹あたりを撫でたり首筋を舐めたり、じわじわと創を追い立てる。 オレを欲しくて欲しくてたまらないくらいになるまで創を昂らせて、オレに愛して欲しくて仕方ない程に求めて欲しい。 その前に、オレが限界かもしれないんだけど、そこはまあ頑張って耐えてみせる。 後ろから耳たぶをそっと噛んで、わざとそこで囁いた。 「なあ、どうしたい?」 「ふあっ、や…っ、」 「イヤなら止めるけど?」 「んっ、ちが…!」 ふるふると首を振るのが可愛くて、つい虐めたくなる。だって可愛いからしょうがない。 くったりと体を凭れて頭をオレの肩口に乗せ、ちらりとこっちに視線を寄越す。とろんとした目で訴えてくる。 頬なんか真っ赤に染まってて、ほんと可愛くて可愛くて仕方ない。 「けえ…」 「んー?」 「早く、継をちょうだい…」

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