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愛は誰にも止められない

細い腰を浮かせて、ゆっくりとオレを埋めていく。背中に浮かんだ汗を舐め取ってやると、きゅっと締まった。 「創、キツくねえ?」 「だい、じょ…ぶ、ん…っ!」 大丈夫なワケねえだろうが…それでもオレを受け入れようとしてくれる創が愛しくて、ぎゅっと抱きしめた。 ずぷずぷと少しずつ創の体重を感じて、一番奥まで入ったのがわかる。ぴったりとくっついて、創の呼吸が落ち着くのを待った。 「なあ、分かる?一つになってんの」 「ふっ、ん…わか、る…っ、」 ぎゅっと後ろから創の背中にくっつくと、もともと一つだった体がお湯に溶けていく気がする。重なった心音と呼吸が、耳の奥まで響く。 腰に回した腕に創の手のひらが重なり、指を絡める。そっと凭れてくる体を受け止めた。 「継…ちょっと、こうしてていい?」 「おう、創がしたいようにしろよ」 「ん、ありがと…」 分かってないな。 創がしたい事は、オレもしたいんだよ。 すう、と大きく息を吸い込むと、ボディーソープの桃の匂いと大差ない創の匂いがする。 「ふふ、継それ好きだよね」 「ん、創の匂いだし。いい匂いする」 うなじの辺りが一番いい匂いがする。甘くて、なんかもう食っちゃいたい。いいよな?うん、いただきます。 ぺろりと舌を這わせて舐める。その瞬間にびくりと体が揺れて、中がきゅっと締まった。 「可愛い…マジで食うぞ?」 「ん…でもやだ、後ろ、やだ…」 ぐぐ、と体を捻って後ろを向いてきて、切なげに眉を顰める。頬がほんのり朱く染まってて、すっげえ色っぽい。可愛い。ヤバい。ぐちゃぐちゃにして、オレ以外考えらんなくしてやりたい。 創は後ろからされんのがあんま好きじゃない。オレとしてはぴったり創にくっついてられるんだけど、でもやっぱ創の顔が見れなかったりちゅーできなかったりすんのは嫌だ。創の可愛い顔はずーっと見てたい。 創も同じ事を考えてくれてんのが嬉しくて、いつもそうやって言わせてんだけど。 「継の…顔見て、したい…おれも、継のことぎゅってしたい。それで、いっぱいキスして…」 「オレも、創の可愛くて最高にエロい顔でイくとこ見たい」

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