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午前二時のコール
スーパーで買い物してたら、偶然大ちゃんのお母さんの好美さんに会った。
「あら創ちゃん、今日はずいぶん買い込んでんのね」
「あ、これからバスケ部の合宿に顔出して、夜ご飯作ろうかと」
「えっ、まさか一人で?」
こくんと頷くと、カートごと好美さんに奪われてしまった。
「なら人手があった方がいいでしょ?プロに任せなさい!」
うちのバカ息子だっているんだから、とけらけら笑う好美さんのご厚意に甘えて、一緒に行ってもらう事になりました。
それに、好美さんは栄養士さん。調理師免許も持ってて、料理がとても上手。たまに教わったりとかしてるし、一緒に行ってくれるなんてかなり心強いかも。
「あいつらかなり食べるからねぇ、気合い入れて作らないとだわ」
好美さん、ちょっと嬉しそう。
大量の野菜とお米20キロ、それに明日の朝ごはん用のおにぎりの材料なんかをカゴにぽいぽい好美さんが入れていく。相変わらずパワフルだなあ。
そういえば、一人でこんなに持てなかったよね。好美さんが車で来てるみたいで、本当に助かった。
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