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午前二時のコール

【継side】 梅ちゃんがなんか電話してたけど、その後「お兄ちゃんが夕飯作ってくれるってよー!」なんて言うから、もうそっからオレのテンションが一気に上がった。 それまではボールは繋がらないはシュートも入らないは、なんだかもう創一人いないだけでこんなにポテンシャル違うのかってくらいダメダメだった。今ならジャスティンが大介を自分専属のトレーナーにして、いつでも傍に置いておきたいってのもわかるかも。なんつーか、いてくれるだけでやる気になるし、かっこいいとこを見て欲しい。 半日ぶりに創をぎゅううっと抱きしめて充電。マジで可愛い。どうしよう、突っ込みたい。でも我慢。ここで我慢しなきゃ帰っちゃうな絶対。 「…そろそろ行かなきゃ」 「ん、頑張るな」 顔を上げてじっと見上げてくる創の唇にもう一度触れて、ふわりと微笑んでくれる創を腕の中から解放した。 暑いんだけど、一気に冷え込む体。ほんと、創がいるのといないのとじゃ大違いだ。 体育館から出て家庭科室に向かう創の背中が見えなくなるまで手を振った。校舎の中へ入ると、すぐにひょこっと顔を覗かせる。 「ん、どうした?」 「えへへ、大好き!頑張ってね!」 ぶんぶん手を大きく振って、今度こそ校舎の中へ入って行った。 うっわーーーーーっっっ、なんだよあれ!なんでこんな可愛いんだよくそっ! ああ、早く創に会いたい…
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