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午前二時のコール
「おら声出せ一年!」
「おーっす!」
自分でもわかる、今のオレ、すげえ絶好調だ。単純だって自覚してる。でも、創無しじゃもうほんとダメダメなんだ。
ほら、スリーポイントだって連続で決まるし、パスだって繋がる。ジャスティンが苦笑いしてるけど、お前だって同じだろ。
「継先輩、さっきとは別人みたいっすね…」
「だろ?」
一年の奴らにも、オレの調子は創次第だって周知されてる。お前らも、いつかこの気持ちがわかるかもしれないな。
ジャスティンが仕込んだおかげで、ポイントガードとしての大介との連携も、ここんとこ噛み合うようになってきた。三年生が抜けた今、オレ達二年が引っ張んなきゃない。
この合宿で、新体制の強化するのが目的だって梅ちゃんは言ってた。だから、ダメダメなあの時のオレは予想外だったんだろうな。本気で頭抱えてたし。
よし、創がカレー作ってくれてる間、もうちょい頑張って褒めてもらおっと。
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