353 / 507

午前二時のコール

「おら声出せ一年!」 「おーっす!」 自分でもわかる、今のオレ、すげえ絶好調だ。単純だって自覚してる。でも、創無しじゃもうほんとダメダメなんだ。 ほら、スリーポイントだって連続で決まるし、パスだって繋がる。ジャスティンが苦笑いしてるけど、お前だって同じだろ。 「継先輩、さっきとは別人みたいっすね…」 「だろ?」 一年の奴らにも、オレの調子は創次第だって周知されてる。お前らも、いつかこの気持ちがわかるかもしれないな。 ジャスティンが仕込んだおかげで、ポイントガードとしての大介との連携も、ここんとこ噛み合うようになってきた。三年生が抜けた今、オレ達二年が引っ張んなきゃない。 この合宿で、新体制の強化するのが目的だって梅ちゃんは言ってた。だから、ダメダメなあの時のオレは予想外だったんだろうな。本気で頭抱えてたし。 よし、創がカレー作ってくれてる間、もうちょい頑張って褒めてもらおっと。
0
いいね
0
萌えた
0
切ない
0
エロい
0
尊い
リアクションとは?
ロード中

ともだちにシェアしよう!