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二日目の昼

スーパーに寄ってそうめんをカゴに入れて、サツマイモとナスも追加。継は唐揚げがいいかもしれないけど、今から下ごしらえするんじゃ味が染みないよね。明日の夜ご飯に唐揚げ作ってあげよ。 袋をぶら下げて学校へ向かい、靴を履き替えてとりあえずは職員室に。 「こんにちは、林先生いらっしゃいますか?」 「林先生?音楽室じゃないか?」 ありがとうございますと伝え、廊下に出る。うーん、ちょっと先に体育館行って継の顔見てこっかな。 「こんにちはー」 「創っ!!!!」 向こうからキラキラの笑顔で継が走ってくる。あれ、そのボール、パスとかシュートしなきゃいけないんじゃないのかな? コートの端から端まで全力疾走してきた継が、ボールをぽいっと放り投げて抱きついてきた。うん、嬉しいけどね、でもほら、練習中だし、ダメじゃないの? 「創っ、オレ頑張ってる!」 「うん、偉いねぇ」 しっとりと汗ばんだ髪を撫でてあげれば、本当に嬉しそうに笑ってくれた。 継の肩越しに、呆れ顔した梅さんが見える。うちの弟がすいません。
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