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林先生のお願い
【創side】
継にお姫様抱っこしてもらって階段を下りる。
しっかりと抱きかかえられて、なんか大事なものを運んでるみたい。すごい幸せかも。
最後の一段を下り切って、ああ終わりか〜なんて思ったら、おでこにちゅっとキスしてからゆっくりと床に立たされた。もう、かっこいいなあ。
「ん」
「はい」
ん、と差し出された手のひら。戸惑いもなくそれを握って指を絡める。
暖かい、継の体温に包まれていたいけど、こうして一部分だけ繋がってると、その暖かさをより実感出来る気がする。
二人並んで音楽室まで歩く。管楽器の色んな音が聞こえてきて、なんだか気持ち悪い。
「継……やだ、この音…」
「だな、なんだこれ」
顔を見合わせてから、その扉を開けて中へ入って行った。
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