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【リクエスト企画】
みかん様リクエストでヤキモチ継さん
「どうしたの?」
「………べつに」
「もう、おれに嘘吐けると思うのが可愛いよね」
ベッドに組み敷いた創が、くすくす笑いながら見上げてくる。くそっ、可愛いな!
創の胸に額を押し付けると、当然のように頭を撫でてくれる。とくん、と響く音。
「……あんま、あいつらと喋んなよ」
「うーん、それは…まあ、善処します」
これはオレのわがまま。創は今だけ吹奏楽部の指揮なんだから、あいつらとコミュニケーション取るのは当たり前。けど、頭でわかってても気持ちが許せない。
オレがいないところで知らないヤツに笑い掛けんなよ。その顔も声も視線も全部オレのなんだから、他のヤツに向けんな。そう言えたらどんなに楽か。でもそんな事言って創に呆れられたり幻滅されたりしたくない。
「ずっとオレの事、考えてて」
「もちろん、いつでも継の事ばっかり考えてるよ」
きゅ、と抱きしめてくれるその暖かさから抜け出せない。
強く、でも優しく。しがみ付く子供みたいに創を抱きしめて、首筋に噛み付いた。
オレのだっていう目印。
継は独占欲強そう。でもわがまま言って創に嫌われちゃうのがイヤなんです。
みかん様、リクエストありがとうございました!
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