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2日目の夜

【創side】 結局ご飯の支度をして、皆で食べた。駄々を捏ねる継を倉留君と戸川君が両側から押さえつけると、その隙に大ちゃんとジャスティンに背中を押される。 廊下までおれを呼ぶ継の声が聞こえてきてなんだか切なくなったけど、継に送ってもらったらそのままベッドになだれ込むのは予想できる。明日まで我慢しなきゃね、お互いに。 「しっかしお前ら、ほんとバカップルだな」 「ふふ、ありがと」 「褒めてねーよ」 ずっとおれを呼んでる継を振り切って帰るのはかなり辛かったけど、家に着いたらすぐに連絡しよう。きっと今頃はスマホを握りしめてうろうろして、梅さんに怒られてるんだろうな。 そんな事を考えながら歩いていると、ジャスティンが何か大ちゃんにちょっかいを出すのが見えた。 「大ちゃんだって同じだね」 「っるせ…」 「何がだ?」 「お前は黙ってろ、ややこしくなる」 素直じゃないんだから、大ちゃんってば。 でもそこが可愛くて、ジャスティンも仕方ないんだろうね。 ほら、真っ赤になって俯いてる。可愛いなあ。でも継の方が可愛くて堪らないよ。 早く明日にならないかなあ… ああ、早く継に会いたい…
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