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2日目の夜
【継side】
くそっ、こいつらに両腕掴まれて動けねえ!
「創っ!そおっっ!!」
「なんかオレらが悪者みたいじゃん」
「放せ!創ぉっ!」
くっそ、なんだよお前ら!オレが創を送ってかなきゃ、何かあったらどうすんだよ!
あんな可愛くてエロい創なんだ、こんな夜に一人で出歩いたりなんかしたら、誘拐される!はっ、まさかジャスティンの野郎、まだ創に未練でもあるのか⁉︎
ぬあああっ、許さねえ!!!!
〜♩♩♩〜
「ん、おぉ、お疲れ。…おう、サンキューな」
梅さんのスマホが鳴って、誰かと話してる。すぐにこっちに来てため息を吐くと、スマホでオレの頭をごつんとチョップしてきやがった。
「ってぇ⁉︎」
「お前のお姫様、ちゃんと家に送り届けたってよ」
「…ほんとか?」
「ったく、ほら、電話でもなんでもして来い」
苦笑いの梅さんがそう言うと、爆笑してる横の二人が腕を放してくれた。
すぐに鞄からスマホを出して走り出す。それと同時に着信があった。
「創っ!大丈夫か⁉︎」
『ただいま、継。うん、二人にちゃんと送ってもらったよ』
「っ、はあ…あ、電気!カギ!」
『大丈夫、カギ閉めたし、電気も点けたよ?』
電話越しにくすくすと創が笑うのがわかる。耳がくすぐったい。すぐ傍にいるような気がする。
あーダメだ、好きすぎる。
ちょっと離れただけなのに、もう抱きしめたくなる。
「創、愛してる…」
『うん、おれも。愛してる、継』
明日終わったらダッシュで帰ると約束して、通話を終わりにする。
すぐにメールを送ろうと画面を開いたら、先にメールを受信していた。
【大好き♥︎早くぎゅってしてね】
ああもう、どんだけオレを喜ばせれば気が済むんだよ…
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