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合宿最終日
【創side】
今日は継が帰って来る。昼前には解散だって言ってたから、朝のうちに買い物してこようかな。
お昼はオムライスにして、夜は唐揚げ作ってあげたい。ほんとに美味しそうに食べてくれるから、見ていて嬉しくなるんだ。
一人のベッドから抜け出して着替える。これも、今日で終わり。
「継…はやく、帰ってきて…」
枕元に置いていた継のパジャマをぎゅっと抱きしめると、ふわりと継の匂いがする。
顔を押し付けて思い切り息を吸い込むと、無性に継に会いたくて我慢出来なくなってきた。
「…あ、そうか」
そうだ、こんな簡単な事だったんだ。いつも継がしてくれてる事だよ。
継が帰って来るのを待ってるんじゃなくて、迎えに行けば早く会えるよね。それで帰りに買い物して継の食べたい物を買って、明日は継も休みだから一日中二人でごろごろしてよう。
きっと、明日は買い物なんて行かれないだろうし、ちょっと買いだめしないとね。
継に少し荷物持ってもらえば平気かなあ?
何日分かの献立を考えながら、もう一度パジャマをぎゅっと抱きしめて、スマホの画面を開いた。
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