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牙のない狼

【創side】 ゆっくりと腰を落として、継を少しずつ受け入れていく。気持ちとは反対に押し返してしまう動きが、自分で止められないのがもどかしい。 ぎゅううっと継の首に腕を絡めて、大きな質量をそこで感じた。 「ふぁあっ、んっ…け、え…」 「ん、ほら」 スリ、と頬に擦り寄れば、して欲しい事が伝わり、優しくキスしてくれる。柔らかく重なった唇を感じながらも、ゆっくりゆっくり腰を沈めて、足の力を抜いて完全に継に体重を預けた。 全部入ったのが嬉しくて、唇を重ねたまま継の頬を両手で包み込む。 「っは…創、痛くねぇ?」 「ぅん、だいじょぶ…でもちょっとこのままでいて?」 「ん。かぷってしていい?」 いい?なんて聞きながらも、おれの答えなんか求めてない。 熱の灯った継の瞳はまるでお腹を空かせた狼みたい。下から見上げるその瞳に見つめられながら、首筋に喰いつかれた。 このまま継に全部食べられちゃいたいな…
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