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Home sweet home
【継side】
くったりと力の抜けた創の体を綺麗にシャワーで流して、後ろから抱きしめながら浅くお湯を張った湯船に沈む。細い肩に、薄い背中に、美味そうな首筋に、点々と紅い跡を残しておいた。
ふいに創がオレの肩に頭を凭れてきたから、しっかりと受け止めて頬擦りする。可愛いよマジで。
「継…好き。大好き、すき…」
「ん、オレも好きだよ、すげえ好き」
少し汗ばんだ髪に唇を押し付けながら伝えると、はにかんだように笑う創が愛しい。
腹に回した手に力を込めると、ゆっくりと創の手のひらがオレの頬に触れてくる。指の背で撫でられたり、手のひらで包み込まれたり。しばらく創の好きなようにさせてたら、そこにちゅってしてくれた。
「おかえり、継………ほんとはね、すごい寂しかった」
「ん…ごめんな、一人にして…」
角度を変えて、何度も何度も唇を重ねてくる。気付けば体の向きもすっかり変わっていて、オレの足の間で膝立ちになった創と向き合っていた。
頬を包み込む創の手のひらの上にオレのを重ねる。
「…ただいま。やっぱオレの帰るとこは創だな」
「ふふっ、今さら気付いたの?」
唇をくっつけたまま喋るからくすぐったい。でも離したくない。離れたくない。
隙間から舌を捩じ込むと、すぐに創のと絡まる。舌先を擦り付けて、吸い上げる。創の甘い声がそこから漏れた。
「んっ…ふ、ぁ……け、え…」
「創…部屋、行くか?」
真っ赤な顔でこくんと頷く創を抱き上げてタオルで包み、額に唇を寄せる。嬉しそうに見上げてくるのが本当に可愛くて仕方ない。
さあ、部屋に戻って、オレの居場所に還ろう。
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