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流れ星にお願い
12/13は双子の日というわけで。
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「あっ、また流れた!」
真っ暗な部屋の中、ベランダのカーテンを全開にして、窓の前に布団を並べて仰向けに並んで寝転がる。少しだけ目線を上にしてみれば、そこにはたくさんの星が瞬いていた。
時刻は深夜2時を過ぎた頃。こちらに向かって落ちてきそうなほど、方々から星が流れる。
「うーん、なんかもう願い事もなくなったかも」
「願い事なんてあったのか?」
「あはは、一番切実なのはもう叶っちゃってるけどね。継は?」
「オレも」
星になんか願わなくても、それはきっとこの先もずっと。
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