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食べちゃいたいくらい愛してる
【継side】
大水槽に手のひらをぺたりとくっつけて、夢中になって魚を見ている創。時々こちらを向いて笑ってくれる。
一方のオレはといえば、下の砂地に隠れるカレイは創が煮付けにしたら美味そうだなーとか、群れで泳いでるアジやイワシが美味そうだなーとか、でも創の方が比べものになんないくらい美味いよなーとか、そんな事ばっか考えてて。
後ろから創に覆い被さるように水槽に手を付けば、戸惑う事なくそこに重なる暖かい手のひら。
「夕飯、魚の煮付け作って」
「えっ、それここで言っちゃうの?」
くすくすと笑う創の髪が鼻先に触れてくすぐったい。そこに唇を押し付けて、片手を創の腹に回して抱き寄せた。
やっぱりすぐに重ねられる暖かい手のひらに、なんか嬉しくてきゅんきゅんする。オレよりも細いのに長い指が絡め取られて、きゅっと握ってくる。
振り返ってふわりと微笑む創が、もう可愛くて可愛くてどうにかなりそうだ。
ふにふにとしたほっぺたを指先で突つく。柔らかい。あったかい。そこにちゅーしたらうっすらと紅く染まるのが、薄暗いここでもわかる。
もうほんとマジで可愛すぎる。ヤバい、どうにかなりそうだ。
ああ、どうにかなった。どうしてくれるんだよこの元気なちんこ。
「創、やっぱムリ」
硬くなったそこを創に押し付ける。ぴくっと肩が揺れたけど、気付かないふりをした。
耳たぶに軽く歯を立てながら、創の脇腹をくすぐるように撫でる。そのまま腰に手を添えて人混みを抜けた。
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