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甘やかされる
【創side】
「んぅ…あ、ふ………」
「創、可愛い」
「ぁ…ん……」
隙間なく唇をぴったりと塞がれて、熱い舌が入ってくる。上顎の辺りを擦るように撫でてきて、なんだかピリピリする。
そうかと思えば継の指先がするすると下りてきて、腸骨の部分をゆっくりと撫でられた。そこはおれが凄く弱い部分で、ちょっと触られただけでも体がびくりと震えてしまう。
ちゅくちゅくという濡れた音と自分の少し高い声がお風呂場に響いて、それだけでも自分の中が熱くなっていく。
「えっろい顔」
「んっ、継が、させてるんでしょ…」
やっと唇を解放してくれた継が、今度は耳たぶをカリっと噛んできた。そのまま舌を差し込んできて、ねっとりと舐めてくる。
その間も指先は止まる事なく体中を這っていって、内側から熱が溢れてくるのが自分でもわかる。
「っは、継ぇ……」
「ん?ほら、ちゃんと言ってみな?」
じっと見つめてくる継が不敵に笑う。
かっこいいなあ、なんて見惚れていると、ちゅっと鼻先にキスが降ってきた。
継の首に腕を回して引き寄せると、今度はおれからその唇に軽くキスする。唇を触れ合わせたままで、おれの望みを伝えた。
「いっぱい、愛して……」
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