4 / 507
第4話
【継side】
創はオレの双子の兄貴。
性格は温和?おっとり?天然?いや、小悪魔か?
顔はもちろんオレと同じ。身長もほぼ変わらないけど、オレはバスケやってるせいか、創よりちょっと高い。
「けぇ、重いよぉ…」
「ん、もうちょっとだけ」
イった後のとろんとした目を閉じて、しょうがないなあと微笑みながらオレの背中に腕を回してくる。
こんな時、オレは創に甘やかされて育ったんだなあとつくづく思う。
同じ遺伝子のはずなのに、オレよりも柔らかい髪を撫でながら頬にキスしたら、ちょうど見計らったかのようにアラームが鳴った。
「ほら、着替えるよ?」
ぱしぱしと背中を叩かれて、甘い寛ぎタイムは強制終了。
憎たらしく鳴り続けるアラームをぶった切ると、創の首筋に吸い付いてやった。
「ッ、ちょ…!」
「いいじゃんちょっとくらい」
制服のネクタイを締めてれば見えないギリギリの位置に、紅い痕を散りばめる。
創は色が白いから、オレがちょっと吸っただけでもこうなる。前に調子に乗ってたくさん痕を残したら、すっげえ怒られたけど、真っ赤な顔で言われても説得力ゼロだったな。
ともだちにシェアしよう!