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ふしだらなハート
ぐいぐいと創の腰を押して、階段を上がる。物置きがわりになってる踊り場まで上がり切ると、奥に置かれた机の埃を軽く払って、創を抱き上げて座らせた。
困惑気味の創の頬を両手で包み込むと、安心したのかふわりと笑ってくれて、戸惑いもなく擦り寄ってくる。やべえ、もうホントに可愛くてたまんない。
こうやって無自覚に煽ってくんの、マジでやめてほしいわ。
え、何、オレの理性試してんの?そんなの初めっから無いけどな。
「創、あんま他のやつにベタベタ触らせんな」
「ふふっ、ヤキモチ?」
「ん、ごめんすげえカッコ悪い…」
創の柔らかい唇にちゅっと触れるだけで、ぐるぐるしてた黒いのが晴れていくのがわかる。ほんと、オレって単純だよな。ほら、もう勃ってる。
くすくす笑う創が、オレの髪に指を差し入れて引き寄せてくる。こつんと額を合わせて、上目遣いで微笑んだ。
「デザイン画、見せてもらったんでしょ?」
「ん、見た。創が着たら超絶可愛いんだろうなって思ったけど、ステージ上がったら丸見えじゃん…」
「まあ、安全面の問題もあるから、最前列はステージからちょっと離れるけどね」
「それでもダメ。オレの創だし、見せてたまるか」
本音を曝け出して、目の前の紅い唇に食いついた。とんとん、と舌でそこを叩けばすぐに開かれる。遠慮なく入り込んで創のと絡めると、ちょっと強めに吸い上げた。
ぴくっと震える手は、力が抜けたみたいにオレの後頭部から肩にかかる。「っふ、あ……」と切なげに眉を寄せて吐息を吐くのが余計にオレを煽るっての、いつになったら気付くんだろう。
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