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ふしだらなハート
【創side】
継はたまにこうして嫉妬心を剥き出しにしておれを求めてくる事がある。可愛いなあなんて思いながらも、それをしっかりと受け止めて、愛されてるんだって実感する。
正直なところ、すごく嬉しいんだよ。でもそれは継にはナイショ。体がいくつあっても足りなくなっちゃう。
息が出来ないくらいに唇をぴったり塞がれて、口の中を隈なく撫でて行く継の舌に翻弄されて、頭がぽーっとするくらい気持ちいい。どうしよう、気持ちいい…
「ッン、けぇ……はや、く、帰ろ…?」
「…ごめん、ムリ」
「えっ……ぅわっ⁉︎」
継が絞り出すような声でそう言うと、鞄から継のジャージを取り出して後ろに広げ、そこにとんっと倒された。背中を支えてくれてたから痛くはなかったけど、余裕無さげな継の表情にきゅんとする。
同じはずなのに、おれより可愛くて、おれよりカッコいい。そんな顔に見惚れていたら、カチャカチャという金属音が聞こえてきて、はっと気付いた時にはズボンと下着がずり降ろされていた。片脚からそれが抜かれて、中途半端に右脚に引っかかってる。そのまま左右に拓かれて机の淵に乗せるように膝を折られて、その間に継が入り込んで来た。
「ははっ、絶景」
「ゃ、ん…」
するするとシャツを捲り上げて、脇腹からゆっくりと指先で撫でられると、じん…と熱が集まるのが自分でもわかる。恥ずかしい…
「舐めて、創」と口元に差し出された継の右手。そっと口を開けば優しく入ってきて、それに舌を絡める。目を細めて見下ろしてくる継を真っ直ぐに見つめ返して、唇の端から唾液が伝い落ちるのも構わずにその手を取って舐めた。
まるで継のものを舐めているみたいに。
「エロ…でも可愛いな、創」
「んっ、は…ぁんっ…!」
空いた左手だけで器用にシャツのボタンを外し、胸元の尖りをきゅっと摘ままれて、思わず体が跳ねてしまう。
それに気を良くしたのか、にっこり笑った継が「サンキュ、もういいよ」と指を引き抜く。名残惜しくて舌を出してそれを追いかければ、すぐにキスしてくれる。嬉しくて継の首に腕を回すと、継の濡れた指が入ってきた。
苦しいけど痛くはない。ぐるりと中を掻き回してくる指と、絡まりながら吸い付く熱い舌。どちらに意識を向けても気持ち良くて、もうどうにかなりそう…
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