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第二ラウンド

【創side】 おれの顔の横に両腕を着いて、上から見下ろされる。何も言わず、ただ見つめられて、時折髪を撫でられて。 ただそれだけなのに、なんか恥ずかしい。 「な、に?」 「んー?いや、可愛いなーと思って」 キスの雨が降ってくる。 額に、頬に、鼻先に、そして唇に。 継の首に腕を回して引き寄せると、だんだんとそれが深くなっていった。 「…ゥん、ふ…」 「は…創、可愛い」 「継…んっ、」 きゅっと継が左手の指を絡めてくれるから、おれも右手に力を込める。 深いキスのせいで頭に酸素がいかない。 このまま継に溺れてしまいそうだ。 うまく働かない頭でそんな事を考えていたら、継がにっこりと笑って言った。 「創、第二ラウンド開始な?」 もちろん、継の全部を貰うからね。 継の顔が、弟から男に変わる。 可愛いから、かっこいいへ。 この瞬間が好き。 「創、オレの事だけ考えろよ」 「ひあああっ、あっ、っ!継、けいっ!」 いきなり継が硬いものを入れてきた。 さっき解れたそこは、難無く継を受け入れる。 ズチュッ、ズチュッ 淫らな水音と荒い息遣いが聞こえて、それがおれを煽る。 恥ずかしいけど、継がおれを求めていると思うと嬉しくて、何故か涙が流れた。 「創、悪い、痛かった?」 いきなり入れてごめん、と律動を止めて目尻を拭ってくれる。 違うよ、そうじゃない。 継と一つになるのに痛いのなんて全然構わないんだ。 そう伝えたいのに、はっはっという浅い息でうまく喋れない。 もどかしくてまた涙が出るけど、継は優しく頬に触れてくれる。 「継…っ、おれ、は、継だけがいい…」 「うん、オレも」 「継も、おれ、だけ欲しい?」 「うん、創じゃなきゃダメだわオレ」 体を重ねる度に何度も繰り返し尋ねてるけど、それでもまた聞きたい。 継が求めてくれる、それが幸せだから。 「継…大好き。愛してる、おれの継…」

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