452 / 507

水も滴る…?【リクエスト】

☆☆☆☆☆ 燦々と照らす太陽の下で、真っ白に洗い上げたシーツを干す。眩しくて目を細める創を、背後から抱きしめたのは継。 すう、と首筋に顔を埋めて息を吸い込むと、お日様と創の香りがする。 「…まだ終わんねえの?そろそろ構って欲しいんだけど」 「ふふっ、もうちょっと待ってね?庭に水撒いちゃうから」 体を捩って継の頬にちゅっと触れるだけのキスをすると、するりとそこから抜け出し、庭の片隅に設置してある水道へと向かう。 くるくるとホースを引き出して蛇口を捻る。勢いよくその中を通る水が、先端からは霧状に姿を変えて放出された。 太陽に向かって水を放射線状に噴き出すと、虹色の光が生まれる。 「わあっ、見て見て継っ、にじーー!」 「ぶはっ、ちょっ、そぉっ⁉︎」 くるりと振り返った創の目の前には、大好きな継がいて。手元のホースからは水が止まらずに噴き出ていて。そこから噴き出る水は、継へ全てかかっていた。 ぽたぽたと髪から雫が落ちる。 「あ、あのっ、ごめん継っ!今タオル…」 「やったなこのぉ!」 「ぅわっ⁉︎」 けらけら笑いながら、干していたシーツごと創の体を包み込むように抱きしめる。するすると物干し竿からシーツが滑り落ちて、二人で地面に倒れ込んだ。 ホースからは絶え間無く水が吹き出ていて、支えを失った先端のヘッド部分が動き回って、辺り一面霞がかかったようになっていた。 ぽたり。 雫が一滴、創の頬に落ちる。親指でそれを拭ってやり、頬を手のひらで包み込む。 「継…かっこいい」 「ん、知ってる」 「ふふ、大好き」 「それも知ってる」 ちゅ、と啄ばむように唇を重ねて、頬を包み込んでいた継の手に創のそれが絡まる頃、深く重なり合って。 吐息を奪い、熱い舌で創の咥内を隈なく味わうと、甘い声が零れる。 ゆっくりと唇を離せば、お互いを繋ぐ銀糸が光って、うっとりと蕩けた瞳で継を見上げた。 「シーツ、洗わなきゃ…」 「後でオレがやる」 「んっ…でも…」 「もう黙れって」 耳元で囁いた継の言葉は、創の理性を揺るがすには十分な一言で。 再び創が瞳を閉じたのを合図にするかのように、その細く白い首筋に吸い付いた。 ***** そんなわけで、遅くなりましたがリクエスト頂いた水遊び。あんま遊んでない上に中途半端(; ̄ェ ̄) もうちょっと夏休みが続いて、いよいよジャスティンさんとのお別れの後に新学期です。もう少しお付き合いくださいませ。

ともだちにシェアしよう!