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【リクエスト】その吐息すらも

☆☆☆☆☆ 「なあ、なんであんな風に笑うの?」 「んっ、は…ぁ、けぇ…っ」 ぐちぐちと入り口を広げ、創の吐き出したものを絡め取った指先でゆっくりと壁を擦り上げる。 誰もいない音楽室に、乱れた吐息と水音だけが響いていた。 「オレにだけ笑えよ、創」 「っ…おれには、継だけ、だよ?」 スポーツタオルで両手首を縛られたまま、それでも懸命に手を伸ばす。そっと継の頬を包み込み、指先で撫でる。 「ピアノ弾いてって、言われたんだ…」 振り絞るように掠れた声で話し出した創の唇を、上から覆い被さる継がゆっくりと啄む。 「でも、継以外の誰かのために弾きたくなくて、そう言ったら…継の事大好きなんだねって、言われて…」 「…で?」 「それで、継の事考えたら、なんか幸せになって…ふっ、んん…ッ!」 熱い舌が創の咥内を蹂躙すると、たちまちそれに翻弄され、絡め取られる。 項の辺りから首筋を擽るように撫でられて、創の体がびくりと震える。そのまま胸元の突起を指先で押し潰され、唇の隙間からは絶えず甘い声が漏れていた。 「なんだよそれ…マジかよ…」 呟いた継はどこか嬉しそうで、それでいて苦しそうで。 「あー、ごめん、オレ今超かっこ悪い」 「ふっ、ん…ッ、継、ヤキモチ?」 「創が、オレだけに笑ってくんなきゃやだ」 「…これ、解いて」 きつく縛られた手首を継に差し出す。するりと解かれたそこは、擦れて少しだけ赤くなっていた。 慈しむようにそこへ口付け、机と創の体の間にタオルを挟み込む。 「悪りぃ、痛かったよな…」 「平気だよ。ね、だから」 伸ばされた両腕に捉えられて背中にその暖かさを感じると、継の耳元に熱い吐息で囁かれた。 「おれが継のものだって、いっぱい感じさせて…」 ***** リクエストいただいたSMで継の嫉妬…SM⁉︎どこらへんが?と思われるの覚悟で書きました。 甘々でラブラブな二人しか書けないんです、痛いのやだ(笑)タオルで両手首縛るのが精いっぱいでした。 基本継はヤキモチ焼きです。口癖みたいに「オレの創に触るな」とか言うし。 そんなこんなでSMっぽい双子でしたー!
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