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選抜メンバー

「はー、さすが全米選抜なだけあるよな」 ゲームが終わって水分補給していた時に、継が笑って言った。 「………おい待て、聞いてねーよ」 「え?お前知らねえの?」 「知るか??」 ジャスティンがそんな大層なプレイヤーだなんて今初めて知ったわ!マジかよ! そりゃシュートはバカみたいに決まるわパスはタイミングから強さから正確だわ、言う事なしってわけだよな。 「すげえなー、あんなゲームメイクしてくれる1番なんて初めてだ」 「サンクス。でもヒデキのリバウンドがなければ、オフェンスにならないからな」 うん、確かに高さのある戸川のリバウンドは魅力的だ。 「いや、速攻のタイミングとかもさ、後ろのオレら以上に把握してるよな」 「ああ、ナオキがしっかりゾーン張ってくれるし、安心して任せられる」 倉留は体格もよくて手足も長い。だから必然的に担当ゾーンが増えて、俺らの負担も減るし、その分前に早く出られる。 全てが的確なんだ、こいつのプレーは。 人を活かせるポイントガード、今まで会った事がない。 ジャスティンとなら、最高のコンビが組めそうだ。 期間限定、だけど……… 帰りのホームルームが終わって、俺達は連れ立って体育館へと向かう。戸川と倉留は、ジャスティンから色々と話しを聞いていて。創と継は二人並んでその後ろを歩く。 その更に後ろを、金色の髪を眺めながら一人で歩く俺。 その距離が、今の俺達の距離。 留学期間が終わってジャスティンが向こうに帰れば、間に海なんていうとてつもないものに阻まれる。 俺とあいつとを遮るこの海が涸れ果ててしまえばいいのに…

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