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連鎖反応
【継side】
がっつりジャスティンにしごかれてヘロヘロになった大介の様子を見に部室へ向かうと、なんか思いがけないところに遭遇した。
ジャスティンと目が合ったけど、ちょっと待てと手で制されたので、まあ待ってやろう。イイとこだしな、オレってば超優しい!
しばらく見て、キリが良さそうなとこで声を掛けてみる。
大介はオレが来たのに気付いてなかったらしく、真っ赤になってた。
あー、オレも創にチューしてもらおっと。
「梅ちゃーん、今テーピングしてっから、もうちょいかかるってー」
「おう、わかった。あいつら来たら再開するから、今のうちに水分取っとけ」
カバンの中を漁ってボトルを取り出すと、一口飲んでからステージでピアノを弾いてる創のところへと向かった。
オレが近付くとすぐに指を離して、両手を広げてにっこり笑う。ああもう、なんて可愛いんだよ!
「お疲れ、継」
「ん、創、愛してる」
「ふふ、どうしたの急に?」
きゅっとオレの腰に抱きついてくる創の頭を撫でて幸せを噛み締めていると、ふいに創が「あ、」なんて呟いた。
そのまま上を向いて見上げてくるからデコチューしてやると、拗ねたように唇を突き出す。それがもう可愛すぎてつらい。
「むー、別にいいもん、おれだって継にしてあげないんだから」
「それはイヤだって、ごめん」
ピアノの陰になってるのを確認してから少し体を離して、そっと柔らかい唇をぺろりと舐めてから重ねる。
腰に置かれたままの創の手のひらが、オレのシャツをきゅっと握ったところで集合の声がかかった。ゆっくりと唇を離して、そのまま創の肩に埋もれる。
「チッ、オレが読んだ空気お前も読めよジャスティン…」
「ね、…もしかして、」
「ん、上手くいったっぽい」
「そっか、よかったね」
ぎゅっと抱きしめて創を最大限まで補給。でも足りない。あいつらばっかズルい。
「ほら、梅さん呼んでるよ?」
「ん、今日フロ一緒に入る。創不足。ヤりたい」
「んー、ジャスティンいるけど…」
「いい、でも創の声聞かせんのやだ」
「もう、しょうがないなあ」
創の肩に額をぐりぐり押し付けて、ちょっとワガママ言ってみる。あー梅ちゃん呼んでるよ…
仕方なくそこから頭をどけると、創がほっぺにチューしてくれた。
「おれもしたい、継足りないんだもん」
ああー、ヤバい、今ちょっとでも気ぃ抜いたら勃つ自信ある。
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