128 / 507

今日はこれで我慢して

【創side】 継と二人並んで歩く。その後ろに、朝よりも距離が縮まった大ちゃんとジャスティン。 おれ達を間に挟んだ幼なじみ同士って、なんかちょっと複雑な関係だけど。それでもお互いに好きな気持ちが伝わって、お互いをもっと好きになるってすごく幸せな事だと思う。 「ね、手ぇ繋いでいい?」 「どうした?何かあったか?」 「継が大好きだなあって、改めて思いました」 「ははっ、なんだそれ」 苦笑しながらも差し出してくれた手のひら。 きゅっと握ったそこから、とくんとくんと共鳴する。 それは、ひとつだったんだと実感する瞬間。 家の前まで歩いても後ろの二人はまだ少し遠かったので、先に玄関をくぐると『待て』が出来なかった犬に唇を塞がれた。 「ふ、んン…っ」 「は…そおっ、もうムリだって…!」 靴もはいたままに壁際に縫いとめられ、ぐいぐいと既に硬くなったものを押し付けられる。 シャツの裾から侵入してくる手のひらが、とても熱かった。 「創が欲しくて欲しくて、もう待てねぇよ…」 ああもう、どうしようかな… おれだって同じなんだけど。 「ほら、継、お風呂行こ?」 「ん…創、あいしてる」 「おれも。知ってるでしょ?」 「知ってる。でももっと好きになって」 「継もね?」 お互いの服を脱がせ合いながら、廊下を進む。その最中にも唇を啄ばみ、舌を絡ませて求め合った。 玄関から脱衣所まで点々と服を脱ぎ散らかしてるけど、今はそんな事関係ない。

ともだちにシェアしよう!