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今日はこれで我慢して
【創side】
継と二人並んで歩く。その後ろに、朝よりも距離が縮まった大ちゃんとジャスティン。
おれ達を間に挟んだ幼なじみ同士って、なんかちょっと複雑な関係だけど。それでもお互いに好きな気持ちが伝わって、お互いをもっと好きになるってすごく幸せな事だと思う。
「ね、手ぇ繋いでいい?」
「どうした?何かあったか?」
「継が大好きだなあって、改めて思いました」
「ははっ、なんだそれ」
苦笑しながらも差し出してくれた手のひら。
きゅっと握ったそこから、とくんとくんと共鳴する。
それは、ひとつだったんだと実感する瞬間。
家の前まで歩いても後ろの二人はまだ少し遠かったので、先に玄関をくぐると『待て』が出来なかった犬に唇を塞がれた。
「ふ、んン…っ」
「は…そおっ、もうムリだって…!」
靴もはいたままに壁際に縫いとめられ、ぐいぐいと既に硬くなったものを押し付けられる。
シャツの裾から侵入してくる手のひらが、とても熱かった。
「創が欲しくて欲しくて、もう待てねぇよ…」
ああもう、どうしようかな…
おれだって同じなんだけど。
「ほら、継、お風呂行こ?」
「ん…創、あいしてる」
「おれも。知ってるでしょ?」
「知ってる。でももっと好きになって」
「継もね?」
お互いの服を脱がせ合いながら、廊下を進む。その最中にも唇を啄ばみ、舌を絡ませて求め合った。
玄関から脱衣所まで点々と服を脱ぎ散らかしてるけど、今はそんな事関係ない。
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