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優しく触れていいですか。
【大介side】
「なあ、体、触っていい?」
ジャスティンの胸に顔を埋めて聞いてみた。
高校生のわりによく鍛えられた体は、無駄の無い筋肉のおかげなのか、動きがとてもしなやかだった。
首筋の胸鎖乳突筋がきれいに浮き出ている。でも僧帽筋はあまり張っていない。
うわあ、俺好みの体してんなあ…
「向こうでどんなトレーニングしてんの?」
「あー、べつに、ダッシュとか、ウェイトとか…あの、ダイスケさん…」
ジャスティンのシャツをズボンから引っ張り出してそこから手のひらを侵入させ、見事に割れた腹直筋をそっと撫で上げた時、やんわりと手首を掴まれて止められた。
「なんだよ」
「いや、その、なあ…触り方、なんか…エロくないか?」
そうか?
「…そろそろいいか?」
「えー、もうちょっと…」
掴まれた手とは反対の手で、するすると大腿四頭筋を撫でてみた。すごい引き締まってて、あのダッシュをいつもやってるってのがよく分かる。
と、さわさわとジャスティンの手が動くのに気付いた。
「おい、ケツ撫でんなバカ」
「Why!?」
「おれの至福のひとときをジャマすんな」
再びジャスティンの胸に頬ずりして、ケツを撫でていた手を頭にやって髪を梳くように促す。優しく触れてくれるのを感じ、大きく息を吸い込んだ。
悪いか、筋肉フェチで。
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