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君のために今できること
リビングの奥にあるソファベッドで丸くなって眠る体を抱き寄せ、さらさらの髪を撫でた。
使わせてもらっている二階の部屋には、今夜は連れて行けそうにない。先にダイスケにシャワーを浴びせて着替えを済ませておいてよかった。
けれど、明日の事を考えると出来るなら少しでもクオリティの高い眠りに就かせたいのに、これではゆっくり休めないだろう…
せめて明日の目覚めが悪くならないように、抱き寄せた腕だけでも揉んでやろうか。
「………Good night」
一度だけ頬に唇を寄せて、ダイスケが起きないよう慎重に体を起こす。
まずは右腕。手首の辺りから、ゆっくりと筋肉に沿ってぐっと押すように揉んでいく。少し張っているようだから、マッサージが終わったら少しタオルで温めてあげよう。
張っている筋肉がどの部分なのか確認して、ダイスケが目を覚まさない程度の力加減でストレッチをしてやる。時折きゅっと手のひらが握られて、すぐにまた力が抜けていく様子が可愛くて、つい顔が緩んでしまうのは仕方ないよな。
あとは左腕、背中、肩周り、そして脚。
ああ、どうか朝まで起きないで………
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