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君のために今できること

【大介side】 暑い。重い。 すっと目を覚ますと、目を開けたはずなのに何も見えなくて。顔を上げると、そこにはヨダレを垂らして眠るジャスティン。 「ガキかお前は…」 はあ、とため息が零れ落ちる。 ごそごそと腕の拘束から抜け出してみると、自分の腕の軽さに気付いた。もしかして、俺をここに運んでからずっとマッサージでもしてたのか? 腕だけじゃ無い。肩がものすごく軽くなってる。 ふくらはぎもパンパンだったのが、今はなんかスッキリしてて、100メートルなら準備運動無しでも軽く走れそうな気がする。 でも、こんな事でこいつとの差を実感する。プレイだけじゃなく、こうやって体のケアもできなきゃダメなんだ。 改めて未来の目標を胸の奥に刻み込む。 「…サンキューな、ジャスティン」 くしゃりと金の髪を撫でて、柄にもなくそこにそこにキスを落としたら、もう一度その暖かい腕に抱かれて眠った。

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