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君と生きる昨日と今日
【ジャスティンside】
「おら、起きろ」
「nm…っ、ダイスケ⁉︎」
目を開ければそこには大好きな人がいた。
夢か?夢だきっと。
「……何しやがる」
「夢でもシャイなんだな、そこもキュートだ」
「寝言は寝て言え」
ぎゅっと抱きしめて、キスの雨を降らせる。夢だしな、何してもいいだろ。だってこんなにも暖かくて柔らかくていい匂い……………………⁉︎
がばっと腕の中に入れていたそれを引き剥がす。
「目ぇ覚めたか」
「え、だ、だ……ええっ⁉︎」
目覚めたら腕の中には大好きな人がいた。
今日は昨日よりも良い日になりそうだ。
しかし、あのまま寝てたのか…
ダイスケが変な姿勢で寝ていなければよかったけれど、顔を見る限り平気そうだな。
というか。
「…お前なあ」
「朝起きたら好きな人が腕の中にいたんだ、男なら仕方ないだろう」
そう、万国共通の生理現象だ、仕方ない。
呆れた顔で笑っているダイスケが、ふいにオレの前髪を払うと、そこにチュッとキスしてくれた。え、やっぱり夢だきっと。
「腕、すげー楽になったよ。サンキューな」
「え?ああ、それならよかった」
何事もなかったかのように肩をぐるぐる回すと、ちらりとこちらを見てきた。
かと思ったら、再び同じようにまたソファベッドに横になる。そこはもちろんオレの腕の中。
「…あいつらが降りてくるまで、もうちょいあるし」
「…Hope is a waking dream」
「いや普通にわかんねーんだけど」
腕の中の可愛い人。
そこにいてくれるだけで、希望が持てる。
さあ、今日は昨日よりもハードなトレーニングをして、その後はたっぷりと甘やかしてあげようか。
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